第66回全日本大学空手道選手権大会

押忍。2年マネージャーの工藤です。

 今回は2022年11月20日に、日本武道館にて開催されました第66回全日本大学空手道選手権大会について報告させて頂きます。

今大会では、工体連男子も含め、男女合わせて計3チームが団体組手に出場しました。まずは女子の結果を報告いたします。

女子の第一回戦は対琉球大学です。先鋒は白澤(2年)でした。

 試合開始後お互いに技を繰り出し、まずは上段突きの返し技で先取します。そして相手から攻撃が出るように仕掛け、もう一度上段突きの返し技で得点します。その後も積極的に攻撃し、相手に得点を許すことなく勝利しました。

 中堅の向後(1年)は素早く長い上段突きをきめ先取、その後も相手の技の出し終わりを狙った上段突きと、出鼻で2度の得点をしました。向後も相手に得点することなく快勝となり、2回戦進出を決めます。

 2回戦目は対早稲田大学です。先鋒は1回戦同様白澤でした。上段突きで相手に先取を許し、その後積極的に攻めるも隙を突かれ点差は開いていきます。近間で一度上段突きをきめますが、得点の差を埋めることはできず、1-4で惨敗となりました。大将不在のため、この時点で女子団体組手は2回戦敗退となりました。

 続いて、工体連の男子団体組手について御報告させて頂きます。

 初戦は対横浜国立大学です。先鋒は平賀(2年)で、相手の攻撃に素早く反応し中段突きで先取、その後も上段突きや中段蹴りなど様々な技で点差を開かせ快勝となりました。次鋒の髙野(1年)も上段突きで先取すると、そのまま相手に得点されることなく7-0での快勝。中堅の佐々木(3年)は相手に得点を許すも、落ち着きを保ったまま得点し返し、5-2で勝利しました。副将の須藤(2年)と大将の橋本(4年)は両者ともに上段突き、上段蹴り、中段蹴り等、様々な技をきめていきます。それぞれ7-0、7-1で勝利し、余裕を見せました。そして工体連男子団体組手は2回戦進出を果たしました。

 2回戦目は近畿大学との対戦です。先鋒は佐々木(3年)で、相手に近間での先取を許してしまいます。それから積極的に攻撃を仕掛けるも上手くかわされてしまい惨敗。次鋒髙野(1年)と中堅橋本(4年)も、積極的に攻撃しましたが相手のスピード感のある技には及ばず、両者とも0-3で敗れました。副将平賀(2年)と大将須藤(2年)は蹴り技なども含めた多くの攻撃を繰り返します。相手には1ポイントの得点のみ許しましたが、自らの攻撃は得点にはつながらず、0-1で敗北。工体連男子団体組手は2回戦敗退となりました。

 続いて本校の男子団体組手の結果について御報告いたします。

 初戦は長崎国際大学との対戦です。先鋒の古賀(4年)は素早い連続技で先取します。相手にも得点を許しましたが、得点し返し3-2で勝利。出だしは好調です。続く次鋒の庄山は、互いの攻撃が得点にはつながらず、0-0の引き分けを維持したまま試合終了。中堅の伊藤(颯)(4年)は試合中盤から一気に得点し3-0で勝利しました。副将の山口は中段蹴りで先取するも相手に上段蹴りをきめられ逆転。そこから巻き返すことはできず、敗北となりました。大将の三川は、はじめはリードするも上段蹴りをきめられ逆転を許します。それでも冷静さを保ち、突きで同点に並び、3-3で引き分けとなりました。団体戦としては無事勝利、2回戦進出を果たしました。

 2回戦目は対大正大学です。先鋒は1回戦同様古賀(4年)でした。相手に先に2得点を許し、古賀も上段突きをきめますが逆転はかなわず1-2で敗北となりました。次鋒の庄山(1年)は先取は奪われたものの、上段蹴りを決めて逆転。しかし、相手に上段蹴りをきめ返され、その後は逆転とはならず3-5で敗北となりました。中堅の伊藤(4年)は上段突きで3連続の得点をし、好調でした。しかし次にきめた上段突きで強く当たりすぎたことにより反則。この時点で男子団体組手は試合終了、惜しくも2回戦敗退となりました。

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岩本監督に今大会の御講評を頂きました。

1.今回の大会を振り返って

一言でいうと、残念な結果に終わりました。選手個々が持っている力を十分に発揮させてやることができずに責任を感じております。全日本大会に出場してくる学校は、どの学校も力は均衡しており、その中で、確実に勝っていくことの難しさを感じる大会でした。4年生は、最後の大会ということもあり、少しでも多く試合をさせてあげたかったが、その思いに報いることができず、申し訳なく思います。私自身も、この悔しさを忘れずに来年の試合に向けて、頑張りたいと思います。

2.試合の反省点

・攻撃面:タイミングよく相手の懐に入っていたが、最後の極めの部分で突きが届いていなかったり、極めが甘くポイントに繋がっていない。距離、間合い、最後の極めをもっと磨くこと。

・ディフェンス面:今回の試合では、上段蹴りをもらい一気に3ポイントが相手に入って、逆転されるケースが多かった。攻撃した後の上段蹴りのケア、詰めていった時の上段への意識を磨かなければならない。

3.今後の課題

今の主流となっている1分半の試合時間の中で先取を取られてしまうと、そのあと逆転することが非常に難しいと感じます。試合の組み立てという部分では、先にポイントを取る意識を今まで以上に意識した練習をする必要があります。

そのためには、連続技に頼ることなく、上段、中段の1本技をさらに磨きをかけて練習する必要性を感じました。

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 今回の試合は、4年生は大学名を背負った最後の試合でした。各々悔しい点や、反省する点が多く見つかった機会であったと思います。今回の悔しい結果が来年以降にどういう形で活かしていけるのか、日々考えながら稽古に励んでまいります。来年度も法政大学体育会空手部の応援の程、宜しくお願い致します。ご声援ありがとうございました。

押忍。

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